社長の金庫番

中小企業診断士の資格を持つ経営コンサルタントMがお金にまつわる知識や情報を発信していきます

2020-01-01から1年間の記事一覧

その長期借入金が資金繰りを悪化させる

1. その長期借入金が資金繰りを悪化させる 借入金には、短期借入と長期借入の2種類があります。 短期借入とは、1年以内に返済する借入金。手形貸付や当座貸越があります。通常の返済方法は、期日一括返済方式です。事業が継続されていれば、期日に継続されま…

法人口座の開設方法(その4)

こんにちは。中小企業診断士Mです。 金融機関の審査ポイントについて、今回は三つ目の「代表者の経歴」です。 「企業は社長の器以上に大きくならない」とよく言われますが、特に中小企業の場合は、社長がすべてです。代表者がどのような人物なのか、どのよう…

法人口座の開設方法(その3)

こんにちは。中小企業診断士Mです。 金融機関の審査ポイントについて、今回は二つ目の「事業実態の確認」です。ここが審査の最大の山場となります。事業実態が備わった健全な法人なのかどうかを見極めるプロセスとなります。 金融機関は、事業実態を見極める…

法人口座の開設方法(その2)

こんにちは。中小企業診断士Mです。 前回ブログでは、なぜ金融機関は法人口座開設の審査が厳しいのか、ご説明しました。 今回からは、法人口座開設にあたって金融機関が審査する着眼点について、ご説明したいと思います。金融機関の審査ポイントは、次の3つ…

法人口座の開設方法(その1)

こんにちは。中小企業診断士Mです。 法人(例えば、株式会社や合同会社など)を設立する場合、あるいは、既に設立している場合でも、お金を決済するために銀行口座が必要になります。すべてを現金で決済するには、実務的に無理があります。 ところが、個人と…

取引金融機関の数、多すぎませんか?

中小企業診断士Mです。 突然ですが、貴社は、いくつの金融機関とお付き合いしていますか? 中小企業の場合(注)、二桁の金融機関と取引しているようであれば、明らかに多すぎます。一桁、それも3~4位に絞り込むのが理想です。 (注)何百億円、何千億円単…

メインバンクの選び方 ~リレバンとトラバン~

中小企業診断士Mです。 中小企業の資金調達は、直接金融(株式、社債等)が難しいため、間接金融(銀行借入)に依存せざるを得ません。どの銀行と取引するか、特に、どこをメインバンクにするかは、重要な経営課題です。 1. メインバンクとは? メインバンク…

ニューマネーか、リスケか

中小企業診断士Mです。 以前、資金繰り表は、「経常収支」「経常外収支」「財務収支」の3段構造になっていると説明しました。今回は、「財務収支」の改善方法についてお話したいと思います。 1. ニューマネーとリスケ 「財務収支」とは、主に借入金の調達と…

事業再生が求められる時代へ

こんにちは。中小企業診断士Mです。 コロナ危機に関するニュースが連日報道されていますが、日に日に深刻度は増すばかりです。筆者もビジネスでいろいろな経済・金融危機を経験してきましたが、今回の危機は次元が違うように感じています。大不況に突入する…

資金繰り表

こんにちは。中小企業診断士Mです。 前回、資金繰りの確保が重要だと申し上げました。頭ではわかっていても、足元の資金繰りがどうなっているのか、把握していない社長さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで、資金繰り表の作成をお薦めします…

コロナ危機を乗り越えるために

こんにちは。中小企業診断士Mです。 コロナ危機が未曾有の影響を及ぼしています。12年前のリーマンショックは金融の問題に端を発しましたが、コロナ危機はヒトとモノの移動を制限し、実態経済を直撃しています。危機の質が異なり、より深刻と言えます。 多く…

はじめまして! ブログを始めます

はじめまして! 中小企業診断士Mです。 筆者は、社長の相談相手となれる経営コンサルタントを目指しており、これまでのビジネス経験を基に、経営に関する情報を発信していきます。専門分野が金融であるため、特に、お金にまつわる知見を発信していきます。 …